「キャリア相談って、具体的に何を話すんですか?」
よく聞かれる質問です。相談を検討している方が一番気になるのは、きっとこの点ではないでしょうか。「転職の相談じゃないと受け付けてもらえないのかな」「悩みが漠然としすぎて、相談にならないかも」と心配されている方も多いと思います。
今日は、WCSLaboのキャリア相談で実際に話されるテーマや、相談の流れについてお伝えします。
よく出る相談テーマ
キャリア相談では、「転職するかどうか」という明確な課題を持ってくる方ばかりではありません。むしろ、こんなテーマで来られる方が多いです。
「なんとなく、今のままでいいのか不安」
仕事は続けているけれど、毎朝起きるたびに「これでいいのかな」という感覚がある。特定の問題があるわけではないのに、何かモヤモヤしている。こういった漠然とした不安を持つ方は、とても多いです。
「自分の強みが分からない」
履歴書やキャリアシートに書くための「強み」ではなく、「本当に自分が得意なことって何だろう」という問いを持って来られる方もいます。
「仕事と家庭の両立に悩んでいる」
子育て、介護、パートナーとの関係。プライベートと仕事のバランスをどう取るか。これはキャリアと切り離せないテーマです。
「転職すべきか、今の職場で頑張るべきか」
「転職か残留か」で揺れている方。これも多いテーマです。どちらが正解かを一緒に決めるのではなく、判断するための視点を整理することが多いです。
相談の流れ(50分の場合)
初回相談と本相談では多少異なりますが、50分の本相談の場合、おおよそこんな流れになります。
まず最初の15分ほどは、今日話したいことをじっくり聞かせてもらいます。「何が一番モヤモヤしているのか」「いつからその感覚があるのか」といったことを、急がずに言葉にしていきます。
次の20〜25分は、その話題を深掘りします。「そのとき、どう感じましたか?」「本当はどうしたかったですか?」といった問いかけを通じて、表面的な悩みの下にある本質的なテーマを一緒に探っていきます。
最後の10〜15分は、気づいたことの整理と、次のアクションについて話します。宿題を出したり、次のセッションのテーマを考えたりすることもあります。
相談後の変化:ある方のケース(架空のエピソード)
Aさんは30代半ばの会社員でした。「なんとなく転職を考えているけど、何がしたいのか分からない」という状態で相談に来られました。
最初の相談では、転職の話よりも、今の仕事に感じているモヤモヤを丁寧に聞くことから始まりました。話を聞いていると、「評価されていない感覚」が一番の悩みだということが分かってきました。
さらに深掘りすると、「評価されたい」という気持ちの背景に、「自分の仕事が誰かの役に立っている実感がほしい」という思いがあることに気づきました。
それが分かった時点で、転職の話は一度横においておいて、「今の職場でその実感を得られる場面はあるか」を一緒に探しました。すると、実はいくつかの場面でその実感を得られていたことに気づき、「転職よりもまず今の仕事の見方を変えてみる」という方向に気持ちが変化していきました。
Aさんは数ヶ月後に「転職はしないことにした。でも、仕事に対する気持ちが楽になった」とメッセージをくださいました。
相談で大切にしていること
WCSLaboのキャリア相談で、私が一番大切にしているのは「答えを出すこと」ではありません。
あなたが自分自身で気づき、自分で選択できるようにサポートすることです。アドバイスや指示ではなく、「あなたはどう感じますか?」「本当は何をしたいですか?」という問いかけを通じて、あなた自身の答えを引き出します。
そのプロセスに寄り添うことが、私の役割だと思っています。