「やろうと思っているのに、なかなか動けない」 「やる気さえ出れば、できるのに」
そんなふうに感じたこと、誰にでもあると思います。
私自身も長い間、「やる気スイッチが入る瞬間」をどこかで待っていました。でも、待っていても、そのスイッチが向こうから押されてくれることはなかなかありません。
このたび、そんな”動き出せなさ”の正体を、自分自身で理解するためのツールを公開しました。
その名も 「うごきだスイッチ診断ツール」 です。
「やる気が出たらやる」ではなく「やるからやる気がでる」
行動科学の分野では、よく知られていることがあります。
それは、やる気と行動の順番は、私たちが思っているのと逆だということ。
やる気が出たら → やる ではなく、 やる → からやる気がでる
最初のひと動きさえあれば、気持ちは後からついてくる。逆に、気持ちが整うのを待っていると、いつまでも動き出せない。多くの人が「やる気が足りない」と自分を責めてしまうのは、この順番が逆だと思い込んでいるからかもしれません。
では、その「最初のひと動き」を、どうすれば踏み出せるのか。
そこで鍵になるのが、自分の動き出しを邪魔している”オフ因子”を知ることです。
あなたの動き出しを止めている「オフ因子」とは
オフ因子とは、行動(動き出し)を阻害する要因のこと。これは人によって違います。
WCSLaboでは、オフ因子を大きく 4つのタイプ に整理しています。
A:不決断 選択肢が多いと決められず、先に進めないタイプ。「失敗したくない」「正しい選択をしたい」気持ちが強く、慎重さがブレーキになります。
B:先延ばし 「あとでやろう」と思い続けてしまうタイプ。締め切りが近づかないと動けず、完璧を求めて最初の一歩が出ません。
C:優柔不断 他人の意見や視線が気になりすぎるタイプ。決めたあとも「これで良かったのかな」と不安になりがちです。
D:疲労先行 エネルギーそのものが足りないタイプ。やるべきことは分かっているのに、体力や気力が追いつかない状態です。
自分のオフ因子が分かると、「なんとなくダメな自分」という漠然とした自己像が、「この場面では動きづらい自分」という具体的な理解に変わります。
そしてここからが大事なところです。
動き出しは「気合」ではなく「環境」で変えられる
動けない自分を責めて気合を入れ直しても、たいてい長続きしません。
代わりに有効なのは、自分のオフ因子が出現しない状況を、あらかじめつくっておくこと。
たとえば「不決断」が強い人なら、選択肢を最初から絞っておく。「先延ばし」が強い人なら、最初の期限をうんと小さく区切る。「疲労先行」が強い人なら、エネルギーが残っている時間帯にだけ取りかかる。
自分のクセに合わせて環境のほうを設計しておけば、ふだんは動けない自分でも、するっと動き出せるようになります。
そのための「自分のクセ」を知る手がかりが、今回の診断ツールです。
「うごきだスイッチ診断ツール」でわかること
診断は 全10問、選択肢から「最もあてはまるもの」「次にあてはまるもの」を選んでいくだけ。所要時間は3〜5分ほどです。
診断結果では——
- あなたを 動かしている要因(オン因子)
- あなたの 動き出しを止めている要因(オフ因子)
- その組み合わせから導かれる 12タイプのうちのあなたのタイプ
- タイプごとの 特徴・行動を促す状況・妨げる状況・ひと言アドバイス
がわかります。
「自分はなぜ動けないんだろう?」と感じていた漠然とした感覚に、具体的な手がかりが見つかるはずです。
まずは、自分のタイプを知ることから
動き出しがうまくいかないのは、性格のせいでも、根性が足りないからでもありません。
ただ、自分のクセに合わない動き方をしているだけかもしれない。
そう気づけると、自分への向き合い方が少しやさしくなります。
新年度や新生活で「今年こそ動こう」と思っているこの時期に、自分の”うごきだスイッチ”の特性を知っておくことは、これからの一年の進み方を変えてくれるはずです。
ぜひ気軽に試してみてください。